「痔イコール手術である」
これは間違いです。
最近の痔の治療ではよほど重症の患者さんでない限り、手術は行いません。
しかし実際には、病院に行くと、すぐに手術されると思い込んでおられる方が多いです。また「痔の手術はとても痛い」という人の噂を信じ込んでいらっしゃる方も多いです。
つまり、
「痔→手術→とても痛い」
そんなイメージが一人歩きしています。その結果、恐怖から医者に行くことを先延ばしにし、症状がひどくなってしまってから病院に来られる患者さんが少なくありません。皮肉なことに、そのような患者さんは症状が悪化してしまっていて、手術の適応となるケースが多くなります。
そしてそのような方の語る体験談が、先の「痔→手術→とても痛い」というイメージをさらに強固なものにさせています。まさに悪循環です。
一人でも多くの方に、このような誤解を解いていただきたい。
これはわたしが拙書を上梓した理由の一つです。
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