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痔の誤解 その2 痔は治る

痔は治りません。

「おいおい、あんな本を書いておきながら痔は治りませんなんて、納得できない」

そう思ったあなた、どうか怒らずに聞いてください。

 痔の悩みはすべて、治るはずのない痔を治そう、あるいは治ったと思うところからはじまっているのです。ただ、痔は治りませんが、治(おさ)めることは可能です。

 なんだか禅問答のようになってきましたね。話を整理して、わかりやすく書きます。

 わたしたちは二足歩行をしています。その結果、肛門が心臓よりも低いところに位置しています。そのため、心臓から肛門に血液を送るときはよいのですが、肛門から心臓に血液を送り返すときは重力に逆らうことになり、肛門付近でうっ血が起こりやすいのです。これを防ぐために肛門には血管、筋肉および弾性線維などによって構成されるクッション部分があります。しかし年齢を重ねるにしたがってこのクッション部分はゆるんだり、ちぎれたりします。そしてクッション部分自体がうっ血や出血あるいは感染を起こすわけです。これが「痔」です。具体的にいうと

人は50歳を過ぎると程度の差こそありますが、誰でも痔をもっています。

ですから、

「痔」という病気は「治す」ものではなくて「治める」つまり「つき合う」ものなのです。そしてどうせなら上手につき合って欲しい。それがわたしの願いです。

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